Ｃ型切替スイッチ
構造説明
このスイッチは埋込取付用に出来ており、フラッシュプレート（パネル
前面）には見易い銘板（オプション）と操作レバーがあり、裏面には接続
端子が直線上に並んでおり、外部から充電部に触れない様になっています
３相用は単相用を３ヶ重ねて１体としており、１本の操作ハンドルで各相
を同時に切替えることが出来ます。
同様に２相用は単相用を２ヶ重ねて一体化しており、３相Ｖ結線変圧器の
タップ切替にも利用されております。
(1) 接触子
可動及び固定の各接触子は丈夫な塊状銀接触子で、銅母材の表面に
純銀チップをロー付けして出来ております。
（ただし、100A 固定接触子を除く)
尚、200A〜500Aの各タイプは、接触子と別にアーク用補助接触子を
持っており、誤って通電中に切替操作をした時、主接触子の表面を
アークから保護します。
(2) 加圧スプリング
可動接触子を固定接触子に押しつけるスプリングで、熱処理した
ステンレス鋼で製作されております。耐蝕性が高く、導電部から
熱的に遮断されているため、温度上昇の影響を受けず、長期にわたっ
て接触圧力が変わりません。
(3) 接触子支持機構
可動接触子が固定接触子によくなじんで、常に正しい接触を保つ
自由支持構造なので、仮に接触面が歪んだり、絶縁物の経年変化で
接触子の取付面が狂っても、常に正しい接触を保ちます。
(4) 投入機構
トグル機構で、投入時には操作力の数倍の圧力で接触子を圧接する
と共に、一旦投入したならば、いつまでも投入状態を続けます。
また、引き外しに際しては、仮に接点の融着などがあっても、強制
的に融着を外し、戻りスプリングによって開放状態を保ちます。
(5) 接触子のワイプ動作
良好な接触状態を保つためのもので接触子を圧接する時に、投入力
と支持部の位置関係によって互いの接触面が摺動します。
この時摩擦力によって橋絡接触部が不均等に加圧することのない
対策がなされています。
(6) 主要部品
剛性の高い鋼板製であり、プレス加工を主としているので互換性が
あり、適切な熱処理と防錆処理により耐久力が高い。
(7) 絶縁物
強化ポリエステル樹脂及びエポキシ樹脂を使用し、耐熱性、
耐アーク性、耐薬品性等に優れています。
